売上高・営業利益、6期連続で増収・増益、
原油高・円高の影響をうけ、
経常利益・純利益は5期ぶりに減益
当連結会計年度におけるわが国経済は、第3四半期までは、グローバル企業を中心とする輸出関連産業が先導する形でほぼ順調に拡大傾向を続けてきました。しかし、第4四半期に入ると様相が一変し、米国景気の先行き不安が、原油などの資源価格の暴騰や急激な円高・ドル安、大幅な株安の連鎖反応を引き起こし、また国内政治の機能不全も加わって、2002年以降回復基調にあった景気は、急激に失速するという局面に陥りました。
当社グループにおきましても、第3四半期まではほぼ順調に増収・増益を続けてきましたが、第4四半期に入ってこれら一連の影響を受け、非常に厳しい企業環境となりました。
このような状況ではありましたが、当社グループは、省エネルギー対策をはじめとする徹底した原価低減活動はもちろん、 “攻めの経営、攻めの仕事”をキーワードに5つの事業分野において、経営の基本戦略である「IT化・流通ダイレクト化」「非衣料・非繊維化」「グローバル化」を推進し、さらに、五ゲン主義(原理・原則・現場・現物・現実)活動を基本とした「企業体質の変革」を強力に推し進めてきました。
「IT化・流通ダイレクト化」では、企画・製造・販売の一貫体制とデジタルプロダクションシステム「Viscotecs®」とを駆使し、多品種・小ロット・短納期・在庫レスを武器にお客様のニーズにお応えすることによって、売上拡大を達成することができました。「非衣料・非繊維化」では、電磁波シールド材などエレクトロニクス事業が好調だったこと、人工血管基材、セリシンなどメディカル事業が伸びたこと、KBセーレン㈱における工業資材化を推し進めてきた成果が現れ始めたことなどにより、ほぼ堅調に推移しました。「グローバル化」では、世界4拠点での生産能力を積極的に増強した結果、海外子会社全体で売上高・営業利益とも過去最高を更新しました。
以上により、連結業績全体では、売上高・営業利益で前期比増収・増益を達成することができましたが、経常利益、当期純利益では、予想を上回る円高による為替差損が大きく発生し、減益を余儀なくされました。
当期末の配当につきましては、当初予定の1株当たり7円50銭とし、中間配当金(1株当たり7円50銭)と併せ、年間を通じて1株当たり15円とさせていただく予定です。次期についても、通期で1株当たり15円の配当を予定しております。
次期は創業120年を迎えます。これを機に気持ちを新たにし「さらなる飛躍、新たな夢への挑戦」に向かって、常に高い志を掲げ、さらなる企業価値の向上に努めていく所存であります。
株主のみなさまにおかれましては、従来と変わらぬご支援・ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
2008年6月